MMDのお話とか
はじめまして。
某大阪の端の方の大学に通っている大学生です。
VL研っていうボカロサークルのMMD担当兼副代表やってます。
今回はアドベントカレンダーとかいうやつでMMDの記事を書くことにします。
他の取り柄がないので(苦笑)
最初に言っておきますが、語彙力とか説明力とか日本語とか色々な物が欠如してる記事なので適当な感じで読んでくれれば嬉しいです。
あと自分は感覚派の人間なので説明は下手です。
まず、MMDってご存知ですか?
まぁ、対象がボカロサークルに所属されてる方が多いと思うので詳しい説明は省きます。
簡単に言うとめちゃ手軽に3DCGソフトが使えるよ~って感じです。
結構ディープな話になると思うので、興味が湧いてない・そもそもやる予定が無いって言う人は全然参考にならないかもしれません。
今回は11月頭にあった学祭で作ったMMD動画のWIPとかを元に書いていきたいと思います。
目次に書いてあるようにこんな流れで動画って出来てます
人によって多少異なりはしますが大抵はこんな感じです。
1.はじめに(アイデアとか動画の構成とか)
早速題名と関係ない話でかつ自分語りな話ですが
まず、MMDをなぜ始めたのか
理由: ツイッターのアイコンとか作りたいって思ったのと友達がやってたから
意外と理由は曖昧な理由だったりします。当時高校1年生の5月でした。
かれこれもう4年もやってることになりますね。初めて動画投稿したのはその年度の3月です。最初は東方からMMDに入りました。
今はボカロベースな作品が多いような感じです。
さて、話を戻しますね。
最初にサークルでどの曲をするか、またその曲をどのような感じでするか
ようはセトリ決めの話をします。
それでMMDっておもしろいもので有志の方々が配布モーションと言って、
ダンスの動きをデジタル化したデータとかを配布してくれてる人がたくさんいるんですよね。
これを使うとめちゃくちゃ楽に動画が作れます。詳しい話は調べたら出てくるので割愛しますね。
今回は配布されてるモーションは借りて、無いモーションは踊れる人に頼んだりしてモーションキャプチャーをしました。
セトリの数というよりパート的なのが大体20ちょいくらいでそのうち僕が担当・アシストしたのは17,8くらいでしたね。
まぁ、色々ありましたが楽しかったです。
でも、流石に18くらいを一人でやるのはくっそ辛いので結構他の人に力を貸してもらいました。5,6曲くらいは一部やってもらうって感じでした。そんな感じでゆるく計画が始まりました。
ちなみに製作期間中、連日の徹夜が相まって、バチバチに体調を壊しました。38℃出ましたね。あと、咳をすると血の味がしましたね。吐血はしてませんでしたが予備軍的なsサムシングだったのだと思います。
辛かったな(笑)って思いますけど今思えば良い思い出です。
2.PMXEでモデル編集、調整
MMDにモデルを読み込んであーだこーだする前に
僕は基本的にPMXEでは
- テクスチャを塗る
- 材質の調整
- 物理演算の調整
- 補助ボーンの導入
- FullAutoBreathUnitの導入
って感じです。
ちなみにPMXEとはPmxEditorってやつでMMDのモデルを調整したり出来ます。とっても便利。
簡単に言うとモデルを使うための前準備的なやつです。ラーメン作る前に材料とか調理器具をキッチンに用意して並べるようなものです。
テクスチャを塗るのは後々引っかかってくるMMDでの調整でエフェクトとの相性を良くするためです。
肌色は特に調整に力を入れてます。
ここで調整しないと肌色っぽくなくなったり白飛びしたりと他のモデルとの統一感をもたせるという意味もあります。
僕は自分でモデリング出来ない雑魚なので他の人が作ってれたモデルをお借りしてます。そのためモデラーさんによって作り方が異なるのでそれらの見た目?を統一させようって話です。
次に材質の調整は
MMDに読み込んでエフェクトをかけようとすると材質名が難しい英語だったり、少し難しい話ですけど、材質の描画順による不具合を防ぐためです。
MMDのpmxファイルは材質リストを上から描画しています。
そのため、髪の毛のテクスチャにアルファマップが存在したりすると描画順を間違うと後ろが透過されないとか瞳と重なると変な発光をするとかそういった不具合が生じます。
そのため材質の順序を調整します。
また、材質の拡散色・反射色・環境色を材質の特徴に応じて調整していきます。
今の所肌は
拡散{0.8,0.8,0.8}, 反射{0.1,0.07,0.05}, 環境{0.45,0.425,0.425}
といった感じにしています。
なぜRチャンネルが少し大きく設定されているのかというと、
肌色ってRGB値にするとRGB(255,232,223)とかRGB(252,237,216)そんな感じで大抵の"肌色"と言われているのは赤が少し強いんですよね。
アジア人は黄色みの肌色なのでR>G>B
で白人とかあっち系(???)とかの人はR>G>=B
みたいな感じだと思います。僕はこれが好きです。
といった感じに調整しています。
あとは、toonを変更・追加してやって、スフィアも必要なら導入してって感じです。あとは描画のルールを変更したりします(セルフ影とか両面描画とか)
あっ、エッジはtoon調でやってないので基本offです。
物理演算の調整は
"もう少しスカートの動きをふんわりさせたい"とか、
"リボンに物理演算を載せたい"っていう時は
ウェイトを塗り直したり剛体やJointを導入してやったりと、
ここで書くには多すぎるのでやめときます。結構難しいです。
多分1、2年PMXE触ればできるようになります。早い人だったら3ヶ月くらいでできると思います。
学祭で使ったミクちゃんはスカート・髪の毛の物理演算一新、胸物理の調整、物理演算系は多分全てに手をつけました。
補助ボーンというのはモーションを修正とか作成する時、少し楽をするために導入したりします。これを使うとより一層モーションがよくなるのでほぼ必須みたいなものです。僕が使ったのは調整用Dボーンってやつです。
FullAutoBreathUnitこれは検索をかければ秒で出てくると思います。まるで息をしているかの用な感じになるので人間味がますやつです。これも補助ボーンの一種なのですが、MMDに搭載されている物理エンジンの仕組みをうまく使ったやつです。考えた人は天才だと思います。
あと導入したのは剛体バランサーです。これもすごいです。髪の毛が動いて入るものの形を維持していたり暴れにくくなるって感じです。動きがとても良くなります。ミクちゃんは髪の毛が長いのでとてもいい感じになるのでおすすめです。
最終的にこういった感じで変わります。
修正前
修正後
まぁ、見てもあんまりわかんないですよね((
3.MMD本体に読み込み
さぁ、お楽しみのお時間。
モデルをMMD本体に読み込んでいきます。
まぁ、読み込むだけです。特に書くこともないです。
4.MMDでの調整
ここが一番神経を研ぎ澄ますというか感覚の世界になってくるのでセンスが問われてきます。センスが欲しい。
主に動画の演出とかモーションの調整とかカメラとか質感もすべてここで行います。
ほんとに天才の人はココでめちゃくちゃすごい設定を組んでバチバチにすっごい動画を作るので羨ましいです。なんで自分より遥かに短い期間しかやってないのにこんだけキレイに作れるのってたまに嫉妬しますね。いや、いつもか。
ほんとに自分には才能が無いようなのでひたすらに時間をかけます。MMD動画制作の5割はここで時間を使います。
学祭ではポリッドスクリーンに投影したのでカメラとかの演出は必要なかったのでひたすらにモーションを調整していく感じでした。
モーション調整の方法は色々あると思うので検索してみてください。結構地道な作業です。カメラも結局リアル(三次元)でも使われてる技法とかを使うのでココらへんを学習するとなると結構ディープです。なので、MMDだけでいいよぉ~っていう人はカメラ講座とか検索かけると結構出てきます。
次にエフェクトのお時間です!楽しい!!
主にココではモデルの質感とか雰囲気を調整していきます。正直力を入れて書くのがココくらいなのでココまで読んでくれてありがとうございます
まず、カメラとかモーションはもう調整が済んでることにします。
そして色々なエフェクトを入れていきます。
まず、エフェクト何も入れてない状態だとこんな感じになります
まぁ、ミクちゃんかわいいっていう感想くらいしか出ないですよね。
さて、エフェクトオンにしてみましょうか
ガラッと変わりましたね!可愛さチョモランマです
とこんな感じにエフェクト入れるといい感じになります。まぁ、入れるだけだとこうならないので調整は個人個人で好きなように調整してみてください。
自分はエフェクトの調整とかにMMD始めてから多分600時間くらいつぎ込んでると思います。エフェクトとかをモーションとかカメラと同じく配布してくれてる人がいるので「あっ、このエフェクト良さそう!」「使ってみたい!」って感じのがあれば使ってみるといいと思います。どれだけ自分の癖に寄せていくかが"キモ"です。新しいプログラミング言語の「あっ、このコードこんな仕組みなんだ使ってみよ」みたいな感覚です。
PBR(物理ベースレンダリング)について
さて、上の画像見てもらったらわかると思うのですが、僕はRay-MMDを主に使用しています。このエフェクトの利点がPBRマップが使えるよっていうところです。
PBRとはなんぞ?と言われるとWikipediaに載っているのでそっちを見てねと言いますが、
とにかくなんか見た目がより一層リアルになるっていう感じです。
MMDをある程度触っている人なら聞いたことあるノーマルマップって聞いたことあると思うのですが、これの進化版みたいに捉えてもらえばいいです。
↓PBRマップの例
とこのようにノーマルマップ以外にroughness,height,ambientとあります(実際にはもっと多いですが)Ray-MMDはこのPBRマップが使用できるというのが売り?みたいな感じです(もうここまでするならBlender使えよっていう話ですが)
まぁ、モデルの形式とか大人の話とかそんな話でBlenderに持っていけない!っていうのがMMDでは多い話でこういったエフェクトが開発されたのかなぁと思います。あと最初に書いた敷居が低いから触れやすいっていうのもあるんでしょうが。
とにかくこれを用意すればいい感じになるよっていう話です。PBRマップは有料のものが多いですが一応フリーなものも配布されています。ただし日本語のサイトはほぼ無いので英語で探してみてくださいね。有料と言っても3$前後で販売されてるものもあるのでそれを買うと良いかもです。僕は買いました。
あとは、一つのテクスチャをPBRマップにするソフトもあります。
"Materialzie"っていうソフトなんですけどUnityで作られてるらしいです。結構わかりやすいので今手持ちのテクスチャをPBRマップに置き換えたいっていう場合は使ってみると良いかと思います。髪の毛のテクスチャとかも出来ます。
とこんな感じで変わります。ちなみ適用しているのは雪のテクスチャです。
でもすこし設定とかがめんどk…むずかs…特になにもないので!!ぜひ設定してみましょう!!
でもあんまり説明動画無いので暗中模索でやっていくしか無いのが辛いですね。
アールビットさんがサンプルとか挙げてくれてるのでそれを参考に色々いじいじしていくと良いかもしれないですね。(自分ももうちょっと早くこれに気づけば楽できたのに)
5.エンコードと最終確認
さて、最終段階です。MMDから出力して.aviとして出力します。
その際にUT video Codec suiteとかを使うとだいぶ容量を抑えれます。
その後、aviファイルをAviutlに読み込んでエンコードしていきます。その際にAviutlでの色調調整とかフェードイン・アウトを追加したり、今回はポリッドスクリーンに投影したので使いませんでしたが字幕やカメラ制御を追加したりします。
それでエンコードをして終わりです!あとはアップロードですね!!
少しエンコードの話でもします。
今回使ったのはNVENCを使ったハードウェアエンコードを使用してH.265で出力しました。一般的なx264とかのソフトウェアエンコードに比べて遥かにエンコード時間が短くなる上にx265なのでビットレートを抑えてファイルサイズを抑えることが出来ます。一般的にハードウェアエンコードはソフトウェアエンコードに比べて動き予測とかのアルゴリズムが劣っているので、画質は落ちますが、今回のポリッドスクリーンではあまり気にしなくていい範囲の話なのでハードウェアエンコードを採用しました。(仮にx265をソフトウェアエンコード動かしたら半日かかるっての)
いや~ハードウェアエンコード最高ですね!神!
追記: なんか今見たらめちゃくちゃ適当に書いてるじゃんって冷静に思いました。思ったこと書き綴ってるだけだからね仕方ないね
最後に
ここまで読んでいただきありがとうございました
とっても分かりづらい記事というか全然参考にならなかったと思いますが、結構MMDって一人でやる要素が多いなぁって思いました。他の3Dソフトに比べて結構カジュアルなものなので専門的な話が少ないのが事実です。
でもその代わり、結構手軽に表現できたりしますので、あさーくやってやるのがいいのかなぁと思います。なのである程度やればいい感じになるので自分の思うように色々試行錯誤していくのが大事だと思います。
一番良い方法は、「自分はこういうのを作りたいんだ!!」と結構具体的に完成図を頭に浮かべて、詳しい人に聞きつつやるのが一番だと思います。自由に表現するものなので「これをしろ!」「あれをしろ!」と言われながらするものでもありませんしね。
とにかく、やってみたい・もっとうまくなりたいって思う人はとりあえずMMDって起動していじいじしておけばだいぶ自分の好きなような感じになると思います。
この記事を書く3日前に、サークルの鬼畜な代表が
「20日にエントランスでライブするからそれ用の動画作っといて!!」
と言いやがりました言ってきたので上のサンタコスなミクちゃんで動画を作りました。
この動画はポリッドスクリーンに投影するようの動画にステージとかカメラとかを加えた物です。ポリッドスクリーンに映す動画は黒背景のカメラ固定の動画なのです。
まぁ、よかったら見てやってください。
Link→https://youtu.be/xrjlhmmBZVQ